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私が現在勤めている某大学病院でのブラック企業の特長をご紹介します。

 

労働基準監督署の指導が入ったこと

職場の出勤、退勤時に、職員証にある磁気センサーを読み取り装置に読ませることで労働時間を管理しています。

 

少し前までは、業務が終わっていなくても定時になれば退勤処理をして、そこから業務をするような風潮がありました。

 

しかし、その行為が労働基準監督署に通報され、労働監督署からの指導が入り、定時に退勤処理をさせてから働かせるという行為は禁止になりました。

 

労働基準監督署の指導後から「自己研鑽」のサービス残業が始まる

労働基準監督署が調査に入ってから、帰宅時にしか退勤処理はしないように職場全体に通達がありました。

 

しかし、定時終了から帰宅までの時間は「自己研鑽」という枠で処理するように、という暗黙のルールができてしまったのです。

 

大学病院では研究は自らが行うものという風習がある

私の職場は某大学病院なのですが、実際の業務以外にも研究や検討することが求められます。

 

研究は業務外に自分で進んで行うものなので、そのために「自己研鑽」という労働時間が設けられています。

 

しかし、定時に終わらなかった業務を処理するためにその枠を会社側が悪用しているわけです。

 

古い医療系従事者の労働時間に対する考え

医療系の人間は基本的に仕事に真面目です。

 

上司の時代には、今のように労働環境の問題がよく取り上げられることはなく、残業代をつけるという風習がなかったため、サービス残業が体に染みついています。

 

若手社員が「残業代を付けたいのですが…」と言うと、「患者のために働くことはお金のためではない」と嫌な顔をします。

 

そして、「ここからはサービスだから、残って仕事をする気概のあるものは残ってやっていくように。そうでないものは帰ってよい」と言うのですが、他の先輩や後輩が残って仕事をしている姿を見ると、とても残して帰ることはできません。そのような空気ではなないわけです。

 

その結果、ボランティアという名のサービス残業が日々発生し、自己研鑽の枠が増えるのです。

 

スキルや能力不足を理由に労働時間が長くなると言う

「業務が終わらないのは実施する人間のスキルが足りないからだ。」

「スキルが上がれば業務は終わる。」

「だから残業代は申請するべきではない」

という、今の時代には考えられない常識を持ったパワハラ発言をする上司もいます。

 

残業代をつけるかどうかは部署の問題としている

普通であれば、会社全体として労働問題を深刻に考えなければいけないものなのですが、

残業代を付ける、付けないは、基本的に部署の責任者の判断にゆだねられています。

 

責任者の判断に任せている理由としては、実際に働いている姿を管理者が見ていないと、残業代欲しさにのんびり仕事をする人間がいるから、という性悪説に基づいた理由です。

 

よって、職場の本部に相談しても「私たちは適切に残業代を申請するように指導している。申請する、しないは各部署の上司の判断だから、各々で解決するように」と全く取り合ってくれないのです。

 

部署によって残業代がしっかりと申請できる部署が異なる

労働時間の管理は、本部から各部署の責任で管理をするようにと任せられているため、全て部署の上司の判断と言うことになってしまいます。

 

そのため、同じような業務をしてもキチンと残業代を申請できる部署と、そうでない職場が混在していて、非常に不公平感が出てしまいます。

 

若手一同、誰かが労働基準監督署に通報してほしいと考える

若手は皆、誰かが労働基準監督署に通報してくれればいいのになぁと考えています。

 

しかし、自らが通報するとなると、通報したことが発覚してしまい、今後の昇給や人間関係が悪くなることになってしまうため、誰も通報できずにいるわけです。

 

日本社会全体の闇を感じてしまいます。

 

残業代が適切に申請できるようになれば月5万年間で60万も給料が増える

残業代が正しく申請できるようになれば、従業員の月々の給料が5万円以上も上がります。

 

年間で考えると、60万円~70万円ほどです。

 

給料が増えれば、お金を使う意欲も増えるはずですから、残業代が正しくもらえないというのは、日本社会としての大きな課題ではないでしょうか。

 

そこを正しく取り締まるだけでも、日本の税収が大きく伸びるとは思うのですが、経団連などの選挙票が強く、政治家としても残業時間を厳しく取り締まるような法案を作ることが難しいのでしょう。

 

景気がよくなっているというニュースを見る機会が増えましたが、私のような業種は変わらず不景気です。

 

今後もほぼ昇給は見込めないので、はやく適切に残業代を申請できる環境になればいいなぁ、と若手の誰しもが考えて仕事をしています。